makiのきまぐれブログ

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宮部みゆき あやかし草紙

大好きな宮部みゆきさんの時代物。
かわり物語を集める三島屋おちかちゃんの物語も5冊目になるんですか!!
 
文庫で読んでる人、まだこれから手を付ける人、知りたくないネタバレあるのでご注意ください!!
レビューでなく、覚書というのが正しい記事になってます
 
 
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
 
本といえばネットで買って、読む前に、ビニールから出して、そのまま表紙をつけて読む人なんで
帯とか、背表紙のあらすじ(?)とか、まず読まないんですね。
 
で、今、レビューというより、忘備録(最近読んだ本を片っ端から忘れていくから・・・)として
記事上げようとカバーをとって帯裏面読んだら・・・
 
シリーズ第1期完結編!って書いてある!!!
うん。これ読み終わってね、
あれ??これって主人公が、おちかちゃんから富次郎にかわるってことだよね?
だって、副題に、三島屋百物語 ってあるわけで、不思議話の物語であって
おちかちゃんの物語とは書いてない。。。。
 
先月読んだ宮部さんのエッセイ 江戸怪談散歩で、物語の聞き手が変わるのもありだと思う
確かにそうおっしゃってましたけど、そんなに早々に、その場面が訪れようとは!!
 
 
物語の主人公、不幸を背負ったおちかちゃんが、ラストで三島屋さんからお嫁に行くんですよ。
三島屋の次男坊 富次郎に その聞き役を バトンタッチして。。。。
 
 
今回5つの不思議話が収録されてるわけだけど、その中で順調に申し送りが行われていく。
三島屋にひょんなことから戻ってきた富次郎、お勝さんと隣の部屋に控えてるだけだったのが
今回から、これまたひょんないきさつで、おちかちゃんと並んでお話を聞き始める。
そしてその話を、絵に起こすことによって、消化する。
お菓子つながりで、瓢箪古堂の勘一の昔話を聞くことになり
最後は自分の忘れたかった過去を兄伊一郎の不思議語りという形で自覚する。
読者である私たちも、これで結構、富次郎という人の人となりを確認しちゃいましたから。。。
 
そして、ラスト、おちかも出会ったあの男との挨拶まで済ませることになる。。。
このラストにおちかちゃんの祝言をお祝いに来たこの男。
最初は、一度は恋人になりかけた。。。浪人先生かと思ったんだけど
お勝さんの説明で、最初の物語に出てきた、こわい屋敷の家守さんなんですよ!!
詳しい事覚えてなかったんで、さっそく事始めの後ろからページをめくってみると
恐ろしい男として、おちかちゃんと対決してる。
これから何度でも会うだろうなんて啖呵まで切ってる!!
読み終わったら、まさにそんな感じなんだけど。
幸い、おちかちゃんは、再び彼にあいまみえることなく幸せへの一歩を踏み出したんだけど・・・
お勝さんが富次郎に 変わり百物語の継ぎ手としてあれが小旦那様を認めたってことでしょう
その言葉が、ひしひしと胸に響きます!!
 
 
ではでは。。。5つのお話、まとめです。
 
第一話 開けずの間
 語り手 平吉 どんぶり屋の主人 
 平吉の実家の話
 行き違い神 誰かの命と引き換えに、願い事をかなえてくれる
 
 このオチ(って言い方も変だけど)を、行き違い神が平吉に言うんだけど
 まさに、ホントにその通り、人間って・・・・欲深き、醜い生き物。。。
 
 
第二話 だんまり姫
 語り手 もんも声(あやかしを呼び寄せてしまう声)をもつ おせい
 おせいが一時奉公した大黒家の声が出せない姫様のお話
 からの お城から出られない幼くして亡くなった一国様の霊
 もんも声をつかってもんもたちの力を借りながら一国様をお城から出してあげる
 手筈を整える
 この話、めっちゃ好き
 
第三話 面の家
 語り手 お種 性根が曲がったものにだけ聞こえる面の声を聞いて
 その面が逃げ出さないように見張るために雇われる
 結局そのお面にそそのかされて仕事を仕損じるんだけど、三島屋でそれを語るのにも
 うそを混ぜて・・・お勝さんに お守りの櫛をもらい・・・きっといい子になれるはず!?
 なぜ「面」なのか? 目鼻と口がついている。 人に交じって跳梁するのに必要である。
 やっぱり、怖いのは、まやかしでもなんでもなく、人なのである・・・
 
第四話 あやかし草紙
 語り手 瓢箪古堂若旦那勘一
 仕事仲間(?)の栫井さんがとある写本をしたことでたどる運命。。。
 それをまじかに見て過ごし。。。そして。。。
 さらなる語り手 都合六度も嫁入りをした婆様のその人生
 
 そんな話を聞いた後、おちかの実家のお兄さんが結婚して子供もできて・・・
 おちかも、やっと過去の自分から、踏み出すことに!?
 
 え??なんか展開がめっちゃ急じゃない!?私、また何かエピソード忘れてる!?
 
 そうそう、このあやかし草紙 富次郎が書いた「絵」を収納する「箱」の名前として
 お勝さんが命名する。。。というエピソードも織り込まれてます
 
第五話 金目の猫
 語り手 三島屋の長男 伊一郎
 伊一郎と富次郎が小さかった頃。三島屋が今の場所にお店をやっと構えたころ
 かわいがってた猫が 実は 昔の三島屋の奉公人の生霊だった!?
 富次郎は悲しみのあまりその過去を記憶の底に封印してたのが
 伊一郎の語りという形でひもとかれる・・・そして三島屋兄弟の今と昔
 
 おちかちゃんの祝言!!!
 
 
うん、なかなか要領よく(?)まとめられたと自画自賛して、終了!(笑)
ラストに出てきた家守さんの話を再読するか。。。
勘一との出会いを復習すべき、4の巻を再読するか・・・ それが問題になっちゃいました💦