makiのきまぐれブログ

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東野圭吾 ナミヤ雑貨店の奇蹟


東野圭吾、最新作『ナミヤ雑貨店の奇蹟』



サクサクと読み進むことができ、もう終わってしまいました。
数ある東野作品の中でも、ピカイチ☆彡でした。


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物語のはじめに出てくる、どうやらコソ泥を働いた少年たち。
「手頃なあばらやがあるんだ」と駆け込んだのが「ナミヤ雑貨店」

そのナミヤ雑貨店は、かつて店主が悩み相談を受けていた
悩み相談者は「シャッターの郵便口から手紙を入れる」
そうするとナミヤの店主が「回答は翌朝牛乳箱に入れておきます。」

店主がなくなる前に、子供に託したお願い
「店主の33回忌に1日だけナミヤ雑貨店の相談窓口が復活すると告知すること」

実はその復活の日が、少年達がコソ泥をして駆け込んだ当日。

過去と未来が交錯する。

なぜだか少年たちは、過去から来た悩み相談に回答することになる。

もう一方ではナミヤの店主が依頼者の未来からの返事を受け取る。

そんななか、少年たちとナミヤの店主の間でも手紙をやり取りすることになる。
わけがわからない少年たちが試しにシャッターの郵便口から「白紙の紙」を
入れてみると、シャッターの内側には落ちてこず
過去のナミヤ店主のもとに落ちていく。
その「白紙」にナミヤの店主の回答が、牛乳箱に入っていたのだ!

おまけに、少年たちがコソ泥を働いた相手は
過去にナミヤ雑貨店の相談者で、
その相談に答えたのは、ナミヤの店主ではなく少年たち自身だったのだ!

どこまでもつながっていく・・・

ナミヤの相談者たちは、『丸光園』という児童養護施設でつながっていた。
驚いたことに、少年たちもその施設の出身だった。

ナミヤの店主はその昔、のちに丸光園を作る女性と
セツナイ過去を共有していた。

きっと、その縁で少年たちも、この『復活』の日を共有することとなったのだろう。

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ホントによくできている。
おまけに、泣けるのだ。

電車の中で、ファミレスの片隅で私は涙せずにはいられなかった。

最初は短編集なんだと思っていた。
けど、読み進んでいくうちに『丸光園』というキーワードのもとで
登場人物が交差していく・・・
いわゆる過去での横のつながりで物語が綴られていた。
その中に、現代の少年たちが登場し、過去と現在をたてにつなぐ。

『ナミヤ雑貨店』と『丸光園』
『現在』と『過去』

そんな奇蹟がなぜ起こりえたのか?

きっと、丸光園を作った皆月暁子さんが、亡くなるときに言った
「空の上からみんなの幸せを祈っている」

それが、答えなんだろうななんて、一人納得をした私なのでありました。

今私がナミヤ雑貨店に相談をもちかけたら、どんな答がもらえるのだろうか??
試してみたい(>_<