makiのきまぐれブログ

Mr.Childrenが好き♡ back numberが好き♡ 他にもイロイロ♡♡

村山早紀 桜風堂ものがたり

 

3年前になるらしい。。。

図書館の書店員さんたちが選ぶ本屋大賞にノミネートされたので

評判になってた、「桜風堂ものがたり」

当然のことながら単行本で、本が一杯の我が家に加える1冊にはできるはずもなく

じっと待ってて、偶然母の付き添いで行った本屋さんで文庫化を知る。

(新刊情報含め購入もほぼネットで済ませる私・・・)

…なんて言っても中身は全然知らなかったから(笑)内容読んでて

あ~、なんて偶然。私にも、桜風堂ものがたりの奇跡だわ。。。なんて(笑)

 

f:id:maki_0004:20190407153504j:plain

 

で、読み始めたはいいんだけど、やたらと、泣けるのです。

帯にも書いてあるけれど、悲しい涙ではないのだけれど、。。。

 

内容は、

星野百貨店 に 銀河堂書店 という本屋さんがあります。

そこの書店員、一整は、人付き合いより、本が好き。書店員であることが好き。

でもある日、万引きした高校生を町なかまで追っかけていき、

逃げる少年は、なぜか、車道に突っ込んだ。

少年は命はとりとめ無事だったんだけど、いじめの末の万引きで、

書店員は、そこまで追いかける必要があったのか??

ものすごい苦情をうけて、結局、彼は、銀河堂書店をやめることになる。

  

万引きの少年を見つけた際に、一整は、事情があると思って静かに対処しようとしたのに、

ちょっと、どんくさい女の子、苑絵(一度少年を取り逃がしている)が今度こそはと

少年を追い詰める。。。

そのくだりで、私は怒った

  何でよ!余計なことを!!やっぱり事態は最悪になっちゃったじゃん

良くも知らない外野どもが、現場写真をupし、苦情電話を大量に送り込む

再び私は、怒るのです。

  どう考えても、万引きするのが悪いでしょ??逃げるから追いかけるんじゃん!

 

最近、物事を、とかく、否定から見る私、ちょっと異常だとは自覚・・・!?

 

銀河堂書店をやめて、ちょっと落ち着いた(?)一整は、本でつながりをもった

ブログ仲間「桜風堂書店」のある桜町をたずねる。

桜風堂の店主は、病気で入院中。桜風堂書店は地域で1件しかない本屋さん。

そして、義父のDVから救ってきた孫息子が店主の帰りを待っている。

店主は、一整に、桜風堂書店を預かってはくれないか?とお願いする。

 

この辺の物語の進行が、ちょっとファンタジー

迷いネコと孫息子徹君とのやり取りやら、タイミングやら、諸々。。。

あぁ、一整は、桜風堂書店に導かれたのね。。。

そういえば、桜風堂書店をたずねるのを決める際のオウムと船長(?)のくだりも

ファンタジ―。

さらにいえば、ラスト一整も亡くなった父親、妹とファンタジー

このあたりは、ファンタジー作家村山さんの本領発揮。

でも、そのちょっとしたファンタジーが、生きていくのが難しいこの世界に

生きる勇気を与えてる。。。前向きになる心を植え付ける。

 

一方、銀河堂書店では、一整がどうしても売りたいと言っていた「4月の魚」の発売に向けて、

一大キャンペーンを準備。

店長は、でかすぎるポップを作成。

副店長はが推理小説が専門なのにそこに関係のないその本を紹介文に入れる。

どんくさい女の子、苑絵は、絵を描く。ちょっとした特殊能力を持つ彼女。が本気で!

銀河堂書店の入る星野百貨店は、これまた事件の時に守るべき一整を守れなかったと

百貨店を挙げてのキャンペーンに参加表明。

一方ブログでも一整と実はつながっていたしっかりもののカリスマ書店員渚砂は

自身の持つラジオ番組で、広報。そのラジオ番組にやってきたのは有名人で人気者の蓬野。

実は彼、一整の従兄弟で、昔、彼をを傷つけたから、今自分にできることは全力で応援したい。。。という。

そして、渚砂の母の友達で実力派女優の鳴海(なるる)は本好きで、「4月の魚」の作者団が昔、テレビの脚本家をしていた時に出演していたことがあり。。。本も認めてるし、団という男の復活を望んでもいる。。。

運を持った「4月の魚」はこうして、たくさんの人の売りたい気持ちで溢れ、発売に向かっていく。

もちろん、桜風堂書店を預かることになった、一整も共にその本を売る。

 

どう考えたって、出来すぎ!って思うような流れなんだけど、みんながそれぞれ

自分ができることを考え、実行に移していくさまが、ステキでならない。

従兄弟の蓬野が一整に対して負ってる気持ちと、一整が蓬野に対して持ってる気持ちが

若干、違ってるように感じたのだけれど。。。それはわからずじまいに完結でした。

でも、なんか、この桜風堂ものがたりの、続編が発売されてるんですって?

どうせ、それも文庫化待ちだけど。。。

そして、星野百貨店の物語も。。。文庫化待ちだけど。。。

 

そして、時に、彼女目線の物語になるアリスは、猫。

猫も、この物語のキーで、ちっちゃかった頃の一整、そして孫息子の徹君、

そして、苑絵の物語にも登場して、実力を謳歌してる!(笑)

 

私は小さいころ、本屋さんで働きたかった。

ただ、いつでも好きなだけ本が読めると思ったから!

いえいえ、それはあくまで売り物で、好きに読んでいいものじゃないですから!(笑)

でも実際、本屋さんって重労働で、おまけに、やらなきゃいけないことが山のようで。

でもそんな中、ステキな平台を作ってくれて、本を選ぶのをさらに楽しくしてくれる♪

でも最近、めっぽう、ネットで済ませてるのは、あぁぁ、本屋さんごめんね~って

謝らなきゃならないんだけど。。。

帯とか、本屋さんで作ったりもするんだぁ・・・などと、知らなかったことも!

本屋さん、俄然、行きたくなっちゃいますね。

 

色んな意味で、面白くて、ステキな1冊(2冊か?)でした。

 

 

そうそう、2017年の本屋大賞「蜂蜜と遠雷」は4月10日文庫化にて発売。

こちらも、上下巻に分割されるみたいですよ~♪♪