湊かなえさんの本が文庫化されたので、さっそく入手して読んでみた!
Nのために
読んでみたんだけれども。。。
実はこの本、よみ終わったのは1週間も前の話。
読み終わった瞬間に頭の中を?????が飛び交った!!
ん??話まったくもって見えないんですけど^^;
10月からドラマ化が決まったそうなので、それを楽しみにしてる方は
決してこの先を読んではいけません!
あくまでも私が頭を整理するための記事(!)となってます。。。^^;
おもな登場人物は6人。
事件の発覚は、このなかの二人(野口夫妻)が出張パーティーが行われるはずだった自宅マンションで殺される。
現場にいたのは2人
一人(杉下希美)は殺された二人と仲もよく、パーティーの発案者。
旦那にいわれて予定時刻よりはやく現場にいた。
もう一人(西崎真人)は、妻(野口奈央子)の不倫相手。
妻から花屋のふりをしてパーティーに来て、自分を連れ出してほしいといわれていた。
(妻は旦那に、マンションに監禁されていた!?)
そこにもう1人(成瀬慎司)、(出張パーティーの業者)が準備に駆けつける。
この成瀬は、杉下の同級生で、彼女からこのパーティーを頼まれていた。
あとから、パーティーに誘われていたもう一人(安藤)が現場到着するが
警察の到着と同時で、部屋には入ってない。
ちなみに予定時間よりはやくにマンションには到着していたが
屋上階のラウンジで、居眠りをしていた。。。
妻を連れ出そうとされた旦那が妻を刺殺。
その旦那を不倫相手の西崎が撲殺。
西崎は罪を認め、服役する。
この結果をどど~んと発表した第1章
でも第2章
第2章と、それぞれの登場人物の目線で、この事実(!)とは全く異なった想いが
展開されていく。。。。彼、彼女たちの生い立ちなどもふくめて。。。
で、真実は・・・
妻が旦那を撲殺。
その後、妻は包丁で、自殺。
!!!
じゃない??
まったく理解できなかった私は、そのままあとがきを読み続けこんな文章を見つけた
4人の男女は、事件当日の自分の行動や見聞の少なくとも一部を証言しなかった。
もし彼らのうちの誰かひとりでもその行動に出なければ(あれるいは証言していれば)
あのような惨劇は起きなかったかもしれないし、その後の決着も異なったものになっていただろう
しかし彼らは、自分の行為を心の中に、十年もの間封印し続けている。
それぞれが自分の恋する相手のためにーーーーNの為にしたことだからだ。
見返りを求めることもなく、相手に知られることも望まない、純真な献身
なるほど、そういう読み方をしないといけなかったのね!
そして私はもう一度最初から読み直す。。。。
まずそれぞれの N (登場人物がみ~んな N なのよ!!) のために を確認すると
杉下希美 → 安藤望 (?) 成瀬のことを大切に思ってるけどこの事件では成瀬に矢印は向いてない!?
西崎正人 → 野口奈央子
成瀬慎司 → 杉下希美
安藤望 → 杉下希美 で間違ってないと思うのよね~
で、それぞれの嘘(証言しなかったこと)
安藤望 マンションの外チェーンを4人が部屋の中にいる間にかけた
西崎真人 野口奈央子の罪をかぶった
成瀬慎司 自分が来た時にはドアには外側からチェーンがかかっていたことをあえて言わなかった
杉下希美 引き留めておくはずだった旦那に、今奥さんを奪いに愛人が来てるよと野口に告げた!?
杉下は奈央子に対し、お姉さんのように慕っている風だったけど実は大嫌いだったり
成瀬と杉下は高校時代に実は両想いだったのにすれ違ったまま、
この事件で再び。。。とおもえばやっぱりそうでもなかったり
杉下・安藤と野口夫妻との出会いが実はまったく偶然なんかじゃなくて
綿密に計画された、お友達計画だったり
安藤と将棋を打つ野口のブレーンが杉下であることを
(杉下は知らないとも持ってるど)実は安藤がちゃ~んと気付いていたり
まぁ、そのあたりは、さすが湊作品!!
なんですけど^^;
かる~く本は読み流しちゃう私には、少々荷の重い物語だったわけであります。
う~ん、これは、ドラマ見て、ある程度の決着を押しつけられないと、もやもやが収まらない*1
そしてもちろん、これは、こういうお話なのよ!!って教えてくださる方大歓迎です!(笑)
あるサイトで見てきた間奏。
それぞれ自分(N)のための自己愛物語だ。。。。納得できない事もない!?
いえいえ、純愛ミステリーだそうです(笑)
*1:+_+