makiのきまぐれブログ

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三谷幸喜 ベッジ・バードン

私のGWは、もちろん、テレビ三昧です。
ハードディスクには、映画やらドラマやら、ライブやら、演劇やら。。。
様々なものが入ってるので、選び放題♪
そんな中から、選んだ1本は
 
三谷幸喜さん作・演出の演劇作品 ベッジ・バードンです。
 
舞台は1900年のイギリス。
ロンドンに留学生としてやってきた夏目金之助(のちの漱石)が
そこで出会った、使用人のアニー・ペリーと心を通わせる恋愛するラブストーリー
アニーは、なまりがひどくて、「I beg your pardon?」(アイ・ベック・ユア・パードン)が
「ベッジ・パードン」と聞こえたのでベッジと名付けられる。
 
ちなみに、このベッジ・バードン夏目漱石が留学時代に綴った本人の日記に
何度となく出てくる、実在の人物。
作者の三谷さんによれば、特別な関係にあったに違いない!ってことらしいので
フィクションであるけど、あるいはそうではないかもしれない。。。
なんて思いながら見ると、またそれも楽しい。
 
教科書などで見かける夏目漱石は、なんとも堂々として見えるのに
異国で、自分の言葉にコンプレックスを持ち、日本人ということにコンプレックスをもち
人と会うことを避けて、病気になっちゃう。
留学時代に、すっかり外国嫌いになった私には、とてもよくわかる感情だ。
 
そんなちょっと、暗くなってしまいそうな中に、太陽の光のように明るいベッジ。
なまりがきつくて、ちょっと頭が足りないみたいに見えるけど、
それゆえ臆せずに話せて、そりゃぁ、恋が芽生えないはずはありません。
 
主演は夏目役に、歌舞伎役者の野村萬斎さん。ベッジ役に深津絵里さん。
そして、なんと一人11役もこなしてしまった浅野和幸さんと大泉洋さんが脇を固める。
 
浅野和幸さん、11役です。
下宿の大家さん、その奥さん、奥さんの妹
英語教師、その教師に紹介された日本人をばかにする牧師とある婦人
ビクトリア女王に、刑事に泥棒、さらには猫まで!
 
これは、イギリス人は、みんな同じ顔に見える。。。
それなら、みんな同じ人に演じさせてしまえ!っていう三谷流のユーモア!
考えた三谷さんも、演じた浅野さんも、なんとも見事でアッパレでした。
 
そして、アッパレというなら、ベッジを演じた深津絵里さん。
田舎の育ちでHを飛ばして話すのでたとえば「鼻の穴」を彼女が言うと「あなのあな」になる。
さいころからほめられたことがないけれど、目をキラキラさせて自分の見た夢を話す。
かなりハイテンションな女の子なんだけれも、何の違和感もなく魅力的に演じていた。
口では説明が難しいんだけれども、とにかく、それは、すごかった!!
 
ま、演技派女優の深津絵里さんだから、当然っていえば当然なんだけどね。。。
 
私の部屋では靴を脱いでください。。。って異文化の話があったり
外国人(日本人)を差別する当時のイギリス情勢(?)
ビクトリア女王が亡くなった時の葬儀の模様がでてきたり
歌舞伎役者の野村さんが現代劇に出演なのに、足袋をはいてたり
もちろん、三谷作品であるから、笑いも盛りだくさん。。。
 
娯楽作品でありながら、ちょっとしたお勉強にもなりました^^
長いこと、劇場に足を運んでないけれど、また、生で演技、観たいな~
そんな気分になったGW1日目。。。