makiのきまぐれブログ

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東野圭吾 白夜行

ブロ友さんが、記事にしてるの見て、ついつい手を出してしまった。
厚さ3.5㎝ページ数にすると854ページ。
13章からなる物語


この話を読んだことある人、もしくはドラマ、映画を見たことある人がいるならば
誰もが答えるでしょう
「雪穂」と「亮司」の物語

私少なくとも3回目なんだけど。。。
1回目、東野圭吾にはまってすぐ15年位前かな?に読んだけどさっぱり理解不能
2回目、山田孝之くんと綾瀬はるかでドラマ化された後に再読。
この時は、ドラマで、かなり状況が理解できてたから、そのつもりで読んだので
読後、小説のイメージより、ドラマのイメージばかりが、残っていた・・・(と今になってわかる)


で、今回読んでみたら、まぁなんともまぁ、東野圭吾ってすごい物語を描いたもんだ!!
読んでる途中から、あれ?この話、さっき聞いた???あれ?なんかこれ??ひっかかるんですけど??

そんなことがボロボロ出てきて、ついに、紙と鉛筆を握った!(笑)

メモ取り始めて気づいたら、なんとまぁ、雪穂と亮司の物語なのに二人の場面はない
・・・・どころか、13章もある物語が、二人目線の話でもない。
各章の主役(って言い方もへんだけど)の、友達であったり、恋人であったり。。。
主人公でさえないと来たもんだ!!

そうやって私にしてはものすごく珍しく、これはあの伏線だったんだ!
この事件は、こうやって起こったんだ。
この人ってもしかして・・・
ものすごい考えながら読んだんだけど・・・

そういった気持ちはおいといて、
順番に事実を列挙していく。。。ただそれだけの記事となってしまいました。。。


第一章・・・笹垣(刑事)と大家
事件発生。
廃ビルで、質屋の主人桐原洋介が何者かによって刺殺される。
なくなったダンヒルのライター、ベルトの位置
質屋の従業員松浦。
容疑者として浮かび上がる西本文代とその恋人(寺崎)。見つかったダンヒルのライター
文代、自宅でガス中毒死 第一発見者となるハイツの大家
ハイツに向かう雪穂から聞こえる、鈴の音
小学生の亮司(と雪穂)

第二章・・・秋吉と川島江利子
亮司の同級生秋吉雄一 写真 菊池 最初の事件の遺体発見者
雪穂の同級生川島江利子 藤村都子
江利子と近道した帰り道で襲われた都子の発見者となる。
現場で見るかる菊池の財布についていたキーホルダー
雪穂が教室で作るパッチワークのRKのイニシャルのついた小物入れが
秋吉と教室で雑談する亮司の机の上に・・・
亮司と雪穂はともに中学生
雪穂は唐沢家の養女となりお嬢様学校に通っている。。。

第三章・・・友彦
友彦と奈美江との出会い
智彦の交際相手が、ホテルで死亡
後始末をする亮司
ホテルでルームサービスを受け取った女性がいるため死亡時刻がかわり智彦は疑われず・・・
友彦はコンピューターのプログラムに詳しく命拾いか!?
無限企画 サブマリン→マリンクラッシュのゲームソフト
経理関係を務める奈美江は銀行員

第四章・・・中道正治
雪穂、中等部から高等部英文科に進学のために不得手な理数系の家庭教師をつける
それが中道 彼は大学生コンピュータープログラム系の研究
中道、雪穂に好意 彼女のことを知りたい!
義母から、雪穂の母親の事故を聞き、第一発見者となった大家に会う。
その事実を雪穂に知られるが雪穂は・・・
30分発見が早ければ。。。寄り道なんてしなければよかった。。。
鍵を忘れたりしなければよかった、そうすれば母親は死なずに済んだかもしれない
それ以降、カギは肌身離さずもっている、と鈴のついた(!)鍵をみせてくれた!!!
また中道は、研究合間に仲間でゲームプログラム サブマリンを作成
そのサブマリンのプログラムを盗用される 無限企画 マリンクラッシュ!
以前中道は雪穂にこのゲームの話をし、プログラムの入ったカセットテープを見せてほしいとねだられる。
それの入ったかばんは、家庭教師の時間中、玄関の彼のバッグの中に・・・
さらに中道は、ある夏の日の深夜、家族に内緒で大慌てでどこかに出かける雪穂の姿を見る。
彼女に聞くと、友達のために駆け付けたという・・・

第五章・・・篠塚と江里子 大学生
大学生になった雪穂と江利子、参加したダンスサークルで地味な江利子が美女な江利子に!
ダンス部部長、篠塚製薬御曹司、篠塚の影響!!
篠塚の元カノ 倉橋。 部費管理者 クレジットカード 雪穂の手元に偶然それが。。。
もちろんすぐに倉橋のもとに返却される。
江利子、何者かに襲われる
写真と脅迫文。脅迫文にはお金の振り込みを要求
御曹司がコネをつかって調べれば、振込は、部費の口座から
クレジットカードで前金、成功報酬で2度引き落とされていた

第六章・・・友彦
友彦 偽造カードを使ってお金を引き出すことに成功
最初の偽造カードのもとは亮司がどこからか入手したクレジットカード
そのカードで智彦が引き出したお金は2度!!

第七章・・・高宮誠
高宮誠 東西電装社員 派遣社員 千都留  もしや両想い!?
が高宮誠は雪穂の婚約者だった!
大学時代同じダンス部の雪穂とであう。
ほんとは江利子狙いだったけど、雪穂と付き合うことに
彼女のとの結構ンの決め手は、妊娠検査薬の結果(陽性)をみせられ
その時は堕胎することになったが、婚約に至る。
しかし募る千都留への恋心、大学時代のダンス部仲間篠塚に恋心を相談。
千都留が田舎に帰る前に宿泊するホテルで待ち伏せて告白→逃避行を計画
しかしそれを相談した篠塚の個人電話は、最近雑音がひどかった。。。
告白当日。千都留はホテルに現れない。
そのちょっと前、千都留のまえに、警察を名乗る男が登場。
事件の捜査でホテルに泊まりたいが団体客で予約がいっぱい、千都留の部屋を譲ってほしい、
代わりに準備された部屋はずいぶんグレードの高いホテルで千都留は断る理由がなかった。
同じ時刻、千都留がチェックインするはずだったホテルのロビー
今日泊まれますか?フリー客がチェックインを済ませる(!)も結局、千都留は現れず。。。
高宮は雪穂と結婚。


第八章・・・友彦
パソコンショップを亮司と共同経営する智彦。
友彦の彼女もいっしょに働いてるんだけど、そろそろ結婚しなくちゃなぁ。。。
智彦の回想 
彼女の妊娠が発覚 彼女を傷つけた戒めにその時の検査薬を持ち歩く智彦
そういえば、亮司がそれ1日だけ貸してくれっていったなぁ・・・
そういえばその頃亮司、盗聴にも凝ってたよなぁ・・・・
松浦の登場。
やばい仕事を引き受けざるを得ないが、智彦に手出しを許さず。。。
やばい仕事のせいで、亮司、智彦の前から姿を消す
姿を消した亮司を探し刑事の笹垣まで登場
亮司の過去に思いをはせる智彦。。。

第九章・・・高宮
2年を過ぎる雪穂との結婚生活。
さ高宮の勤める東西電装特許部では自社のエキスパートシステムが盗用の疑い。。。
忙しい中帰宅するも、仕事に夢中になる雪穂に嫌気がやす高宮。
あいにく子供もいなかった・・・不妊治療を親から進められる高宮だが
子供ができないのは、昔子供おろしたのが原因かもしれないよ・・・そう雪穂に言われればなすすべもない。
そんなとき、い雪穂に誘われ出向いたゴルフスクール。誘っておきながらドタキャンの雪穂。
仕方なく一人でぶらぶらしてたら、スクールには千都留の姿が!!
雪穂が一緒に通うスクールに、千都留目当てに入会することなんてできないと諦めるが
雪穂はあっさり、仕事で通うのは無理!宣言。
千都留と高宮の逢瀬がはじまる。
一方、雪穂は、夫の酔っぱらっての暴力により離婚を相談。

第十章・・・今村直巳
探偵今村直巳の登場
かれは昔、東西電装のエキスパートシステム盗用の調査に参加
秋吉雄一(!)という男の関与を見つけるが彼の正体を突き止めることができない。
ただ秋吉は、千都留の身辺を調べており、ゴルフ場での高宮の千都留の再会をみとどけていた。
そのゴルフ場で今村は、高宮誠と遭遇。
離婚して、千都留と再婚、そしてその場には篠塚の姿が。。。
篠塚が、今村を訪ね、仕事の依頼 雪穂を調べてほしい。
高宮と離婚した雪穂は、今度は篠塚製薬の専務(篠塚のいとこ)とつきあっているらしい。
いとこの幸せに疑問を挟むつもりはないが、雪穂には、何かがあるのでは?とにらんでいる。
学生時代の彼女江利子の事件から、疑問をもっていたのかもしれない。。。



第十章まで読んで、ここまで記事書いた。
それから。。。。ひたすら、ラストまで突っ走った。
内容を列挙する気力すら、もう、残ってなかった・・・

すべてのことは明らかになった。。。たくさんの人を巻き込んで。
19年の歳月を費やして。。。

二人の罪はどう考えたって許される程度のものではない。
でも・・・
雪穂の悲しみ。亮司の孤独。知りたくなかったそんなものまで明らかになった。

だから、そんな二人の結末が、これまたどうしようもなく、悲しくて。。。
そしてこれから雪穂は生きていけるのか??


さらに東野圭吾のすごいところが、オイルショックのトイレットペーパーの買い占めにはじまり
阪神タイガースの優勝やら、若貴牽引の相撲ブーム、から宮崎勉事件まで。。。
二人が生きた時代がその文章によって、さらに自分に寄ってきたって感じたのは私だけ?


私的には今まであんまり好きな物語ではなかったこの白夜行
今、すごい作品だと。。。特別な1冊になりました。
またいつか。。。読んだらまた感想変わるんだろうか?
でも、この背表紙の分厚さは。。。脅威すぎる。。。!?(笑)