makiのきまぐれブログ

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キネマの神様みてきた

9月14日。現地集合、現地解散の大阪に行く前に、会社近くのいつもの行動範囲内で映画を見た。1日に1上映しかないので、もしかしたら劇場で観られないのでは!?と危惧してたので、見れてよかった~(^^)

 

この作品は去年、コロナで志村けんさんが亡くなって、その代わりを沢田研二さんが演じられるって事で話題になった。

沢田研二さんの演技ってドリフのコントとかでしか見たことなかったんだけど。。。(実物は20年以上前、ホテルのアルバイトやってた時に、ディナーショーでステージに上がられる前にバックステージを通られるのを拍手で見送った見た経験がある。。。とても小柄な印象でした。。。)とても素敵でした。もちろん、これが志村さんだったら。。。なんて思いもあるけれど、ないものをたられば言っても何も始まらない!

博打で夢ばかり追っかけてても、孫と二人で過去作「キネマの神様」を練り直すところなんか、男はいつまでたっても少年の夢を忘れない。感がとてもとても見事でした。

 

 

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洋次郎の朴訥な青年像が意外にいけた??

朝ドラで俳優デビューしてたけど、基本的に朝ドラ見たことないので、噂だけだったんだけど、実際劇場でみて、悪くないんじゃないかなぁ・・・と。。。

まぁ、洋二郎が、稔侍さんになるってのは、ちょっと想像がつかないけど、それを言えば、菅田君が沢田研二になるって言うのも、芽郁ちゃんが宮本信子さんになるのも違和感ありありだから、まぁ、それは別のお話さ(笑)

 

北川景子さんの、昔の女優さんの淡々と演じる様がおもしろい。もっと感情的にステキに演じられる人だから、あえて、わざと、感がいい感じ。(そうだよね?)

 

エンドロールで森本千絵さんの名前見つけたんだけど。気のせい?劇中のアニメーションを担当されてたのかしら・・最近、また彼女の名前をよく見かけるようになったなぁ。。。

RADWIMPSの主題歌に乗せて、志村けんさんの追悼とか、しみじみとしてしまうエンドロールなのでありました。

 

 

で、キネマの神様。

ゴウが淑子に言うんですよね。

「お前は間違った。お前はテラシンと結婚すればよかったんだ・・・」

なんか悲しいね。淑子さんはもちろん、ゴウと結婚したことに後悔なんてしてないだろうし、ゴウ本人も、後悔なんかしたくない。でも現状のギャンブル借金漬けの自分と、夢をかなえて劇場を運営するテラシンを比べれば、なんて自分はダメなんだ。。。って。

でもそんなゴウがコロナ禍(?)で経営が行き詰ったテラシンを、自身の賞金で助けようとする。。。人間、やっぱり捨ててもんじゃないなぁ。若き日、共に闘った友情は何物にもかえがたし。。。

淑子さんが、駆け落ち(だっけ?)の前に園子にもらった腕時計を退治にしてるシーンにも、それは見えた。

 

大好きな桜井さんが、この映画に対してコメント寄せてたね。

そんなに、号泣するほどではなかったけれど、しみじみとよい時間を感じられたステキな1本と思いました。

山田洋二監督。さすがですね(^^)

原田マハさんの原作も入手済み。今年中には読めるかしら??それは誰にもわからない・・

最新作「透明な螺旋」からの「禁断の魔術」

毎日のように映画のプロモーションでテレビに出るキムタクさんを見ながら、東野圭吾作品に追い立てられている自分自身に焦りを感じている今日この頃。原作を読んでからにしたい!と昨日の映画封切、時間も機会もあったのに(棚卸で出社したのだがこのコロナ禍で棚卸が終わったら営業所ごとに帰宅していい事になっている。)、映画館に行かずまっすぐに家に帰ってきた私の手元にあるのはもちろん「マスカレード・ナイト」…ではなかった。。。

 

先日、東野圭吾氏の「透明な螺旋」を読み終わった。「ガリレオの真実」にたどり着いた(?)わけだけど、私が気になったのは、それではなかった・・・いや、ガリレオシリーズは、やっぱり面白かったよ。さすがだね~。って。。。湯川先生がすっかり人間らしくなって、草薙さんもえらくなって、内海さんもバリバリあいかわらず鋭いキレ口でバリバリと働いてらっしゃるからうれしかったし。。。

ただね、二人の会話に出てくるのよ「レールガン事件の時」って言葉が。。

これは湯川先生の教え子が殺人犯になっちゃいそうになるのを湯川が「公務執行妨害」すれすれで取りやめさせるってはなし。。。って再読した今は答えられるけど、実際は「教え子の話」としか覚えてないわけよ。「レールガン」ってのが湯川先生も制作にかかわったその教え子の作った武器って言うのも覚えてるんだけど。。。

 

で、改めて、再読。

東野圭吾さん 禁断の魔術

 

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このお話は、まずハードカバー「禁断の魔術」の短編の一つ「猛射つ」って描かれて、その後長編「禁断の魔術」として単行本版で発売。だから、探してみたら、実に3度目の記事となります(笑)何度でも楽しめる、超お得な私( *´艸`)

 

 

本文の題名となっている「禁断の魔術」これは科学者として生きる湯川とその元教え子の会話である。

「彼はこういった。姉の死は悲しいけれど、悲しみは大きな力に変えることができる。だから科学を発展させた最大の原動力は人の死、すなわち戦争ではなかったのか、と」

「もちろん科学技術には常にそういう側面がある。良い事だけに使われるわけではない。要は扱う人間の心次第。邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる。科学者は常にそのことを忘れてはならない」

 

この本を読むたびに思い出すのが、Mr.Childrenの♪everything made from a dreamのセリフのくだり。。

何十万人もの命を一瞬で奪い去った核爆弾や細菌兵器

あれだって最初は 名もない化学者の純粋で

小さな夢から始まっているんじゃないだろうか?

そして今また僕らは 僕等だけの幸福の為に

科学を武器に 生命の命までをもコントロールしようとしている

 

物語の終盤で、湯川は教え子にその父親の仕事について語る。

 

父は昔対人地雷の製造に関わっていた。戦争が亡くならない以上武器は必要。その程度の認識で。その後考えを改め過ちを正すために自分の人生の残りを使いたいと地雷撤去の機械を研究開発することに。。

科学技術によって人間を傷つけたり、生命を脅かしたりすることは許されない。

 

化学者って、そもそも文系の私にとってはわけのわからないことをしてるうえに、こんなことまで考えて、そりゃぁ生きていくのは大変だ。

湯川先生、それに過去、警察と距離をとるきっかけとなった石神さんや、今回の古芝くん、みんな、大変だ。

だから、湯川先生がホントにレールガンを発射させるつもりがあったかと問われれば、まちがいなくあったとおもうんだけど、そうならなくて、古芝君にとっても湯川先生にとっても本当によかった。。。

 

ラスト、湯川先生はアメリカにいっちゃうけど、戻ってきた湯川先生が、とっても人間らしくなってることを私たちは知ってるので、ホントに・・・

 

でも、「透明な螺旋」で草薙、内海ペアを混乱させるんだけどね(笑) 

なるほど、犯人をかばってる??ってことで、兄弟作みたいなわけで、きっと最新作を読んだ新しい読者に、過去作も読んでもらいたい!っていう、東野さん側の作戦のひとつか!?過去作全部読んでるのに、その作戦にまんまと引っかかる私はなんていい読者なんでしょう!!(笑)

 

 

せっかく3度目にもなる記事を挙げたわけですから。。。

物語の悪者(?)の一人である、大賀仁策さんについて。。。

悪い人じゃないんだよねぇ・・・

未来を感じられるスーパーテクノポリスで、考えただけでも夢がある超小型のリニアモーターカーをビュンビュン走り回らせたいってキラキラ目を輝かせて語られたら、そりゃぁお姉さんも恋に落ちる(?)でしょ(笑) 彼女が亡くなることになった日だって。。もう少し大人な考えができたなら。。。権力に群がる周りの人たちをもちゃんと制御できる人だったなら、きっといい政治ができるだろうにねぇ。。。

コロナ禍の対応、総裁選のあり方。。最近の政治を感じながら、そんなことを想うのでありました。