原作読むまでには時間がかかったから、映画は早々に観てきた。
茉莉が絵じゃなくて文章を書く人で、和人が茶道家じゃなくて普通の会社なのか?御曹司(?)には変わりないけど、そういうとこの息子。
それだけで、もはや、もう違う物語だと解釈した。
だって、そうなれば、茉莉が沙苗ちゃんと一緒にアニメの世界に浸りコスプレしたり、お洋服つくったりっていう場面はないわけで、またそうなれば、和人の家にこっそり行ったり、二人でお茶会に出たりって事もないわけで。
もちろん小学校の伝説やら、焼却炉もないわけで。。。
でも、思いっきり設定が違うということで、すぐに頭を切り替えられた。まぁ
時間強で、あれだけのストーリーは詰め込めないから、中途半端じゃなくて却ってよかったのかも。。。
小松菜奈ちゃん、見事でした。そして、坂口健太郎君はやっぱりちょっと頼りない男の子役が良く似合う。そんななよなよ健太郎和人が、息を引き取る茉莉に「よく頑張ったね。よく頑張った。」そう微笑む場面は、ホントによかった。
和人が焼き鳥屋さんでアルバイト始めることから、あのリリーフランキーが見れたわけだし、心配性の父親松重豊さんも、よかった。。。静かに戦う桔梗ちゃんの黒木華ちゃんも、見事でした。
でも何よりすごかったのが、茉莉が和人と別れて旅行から帰ってきて、母に思いを伝える場面。
病気が発覚した時には、あなたより先に泣いちゃったから、あなた泣けなかったでしょ?ごめんさないね。。。
そう言いながら、茉莉の悲しみを受け止める母を演じる原日出子さん。この時は絶対に泣かないと決めた母の姿が悲しくも頼もしくて。。。茉莉と一緒にそりゃぁもう、嗚咽をこらえるのに苦労するほど号泣でした。。。
桜がめっちゃ美しかった。
数々の思い出のビデオを消去する茉莉が切なくも、なんて強いんだろう。
音楽はRADWIMPS。洋次郎は、音楽なしの映像をみて、音楽なんていらないでしょうと云ったという。でも、美しい静かなピアノ主体の旋律が、とても美しかった。
エンディングも、洋二郎の透き通った声から入っていって、とても心地よかった。
わかっちゃいたけど、めっちゃ泣いた。まぁ、原日出子さんのくだり書いてる今でも涙があふれてきたから、私の涙腺は最近めっちゃゆるゆるにだとしてもだ。
思い出した。あまりにも悲しくて涙が出るから、原作の後半はほぼ斜め読みしたこと。映画の余韻を楽しみながら、また、原作も再読しよう。