トーホーシネマ梅田って邦画があんまりやってないのよね~。ホントはそっちで見たいけど(6回見たら1回ただにカウントされるから)、やっていないならしょうがない。
同じ大阪で水曜日はレディースデイだから1200円で見れるのは同じ!
ということで、有給をとったにもかかわらず、出社日と同じ時間に起きて、会社に向かう振りをしながら向かった先は、大阪のステーションシネマ。
阿部ちゃんと、健くんの「護られなかった者たちへ」見てきた。
原作中山七里さん。中山さんの原作本もシリーズものが多くって、積読。今、購入規制が(勝手に自分で)入ってるので、まだ原作も入手していないんだけど。。。
いつか読む日は来るのかな??
何はともあれ、まったくの事前情報なし(正しくは映画館で予告編のみ)で見た。
スタートは東日本大震災。最近、多くない?まぁ、10年っていう区切りだからね。そんな話も多くなるわね。。。
で、圧巻だったのがそりゃぁもうとにかく、倍賞美津子さん。ホンっとに素敵な大女優さんです。。。彼女が健君演じる利根くんと、カンちゃんに注ぐ愛情が、心から温かくて、笑んしゃい!っていう彼女の言葉に、劇場で私も口角をあげた。
その愛情に助けられ、そしてまた愛を返す利根くんも、もちろんかっこよかった。「他人ってなんじゃい??」って次の言葉をが発せられた瞬間、私の周りの観客はみんな一斉に動いて鼻水やら涙を拭いた。。。(笑)
福祉センターに勤める幹子の元を利根が訪ねた時、最初??が飛び交ったんだけど、その後の回想場面で、自転車に乗る幹子が利根に声をかけたのを見て、あぁ、この子がカンちゃん??つまり・・・私にしたら、気付くの早かったんじゃないかな(^^;
「生活保護」ホントに難しい問題だと思う。権利だと云われても、やっぱり恥ずかしい事として躊躇する人が大半だろう。でも、それじゃいけない。
その問題だけじゃなくて、とにかく、声を上げる事が大切なんだと改めて考えさせられた素敵な物語でした。
そして、そのしっかりとした物語を演じる人たちがこれまた、豪華で。。
責める人なんかいない。。。って評判(?)のこの人は。。。瑛太さん?そしても一人、緒方直人さん?え???悪者なの???善人って言うイメージしかないんですけど。。。さらに、吉岡秀隆くんまで悪者なんて。。。そういう狙いもあるんだろうけど。。。吉岡君が、根っからの悪人じゃなくて、もちろんちょっと残念な人なんだけど、それはそれで「北の国から」大ファンの私にすれば、それで納得( ´艸`)
不正受給をするせいじさんが、あまりにも、ぴったりで笑(もちろん実際そうだというのとは全く違う)
で、何といっても刑事の二人。安倍ちゃんと林遺都(けんとって読むらしい)くん。二人とも、顔、濃すぎ!?ペアを組む二人が、同じ方向を向いていない。。。っていうのも変だけど、遣都君が自分に正直で、まぁ実際戸の頃、今はこんななんだろうなと、かえって良かった。
あの震災の現場で阿部ちゃん刑事とカンちゃん、利根君が出会ってて、そこで書かれた伏線がキレイに回収されてたところも良かった。
黄色いパーカーとか、あと。。。なんだっけ?忘れちゃったけど、こうつながるのかとすとんと腑に落ちて、ある種の感動を覚えた。。。(なのに忘れる??)
家族とか、貧困とか、難しいテーマだったけど、子役の石井心咲ちゃんの大きな瞳とワルそうなくせに優しい健君の凛々しいお顔、そして倍賞さんの愛で、(もちろん阿部ちゃんの鋭い眼光も)、心に真っ直ぐ届く、ステキな1本でした。