東野圭吾さんの最新作「白鳥とコウモリ」読んだ。35周年記念作品らしい。。っていうか、この本、気が付いたのが、発売日4月7日の前日。。。あちらこちらに、東野圭吾チェックを張り巡らしているのに、案内が来てないってどういう事!?だから、あえて、数日待ってから注文したんだけど、手元に届いたのが初版だったので、なんだかんだと駄々こねながら、結果オーライである(^^)
さてさて、本題に移る前に、この表紙だけでちょっと語りたい(笑)「百夜行」「手紙」と書いてあるから、さぞ陰鬱な物語なのだろう。。。読むのに気合がいるじゃんねぇ。あ、でも待って、「白夜行」と「幻夜」じゃないのね。そっち系ね。。。にしても気は重い。。。でも、この厚さ(約3センチ)はテンションあがるわ⤴⤴なのである。最近は、昔のハードカバーじゃなくて、四六判並製っていうらしいけど、このタイプの新書が多いね。。。ハードカバーのに比べたら、持ち運びがよろしい!!というのは余談。。
表紙に戻って。。。、帯には赤い印が!「作家生活35周年記念作品」ですって!?前回集大成とまでうたった30周年の「ラプラス」は、たいしたことなかったけどね。。。
好きであるがゆえに、「アマリキタイシテハイケナイ(*_*)」と予防線を張るのである。。
読み終わった今、 特設サイト開いてみると彼の言葉があった。「今後の目標はこの作品を超えることです。」
正統派の、刑事もの。。。。ということで、ま、いいんじゃないですか??( ´艸`)
さてさて、物語は。。。。帯に書いてある通り「幸せな日々は、もう手放さなければならない」である。
何組かのペアが出てくるんだが。。。まずは殺人事件の捜査の話なので、刑事さんが二人。捜査一課の「伍代」と所轄の「中町」。このコンビはいい!えらぶらない伍代に委縮しない中町が、いきつけになった現場近くの炉端焼きの店で話を詰めるとか、ありそでないじゃない!?そして最後は、所轄の兵隊である中町君には詳細が伝わることはないだろうと、ちゃんと説明する時間をもうけるラストなんて、この人間関係が希薄で、すきあらば相手を落としてやろうというギスギスした時代に、いい関係を持つこの二人がとにかくよかった。
そして表題にもなっている白鳥とコウモリ。加害者の息子と被害者の娘、和真と美令である。どちらも頭のいい人物で、自分が思ってる父の姿と犯行の供述が違っていると独自の捜査を協力しながら進めることになる。。。憎み合ってしかるべきなのに、真実を知りたいと行動する姿は、二人ともとても立派で、出会いがこんなでなければ、こちらもいいコンビになったであろうに。。。
あとは、自白をした倉木達郎とその昔の犯罪の遺族の浅羽織江とか。倉木達郎と、白池健介、これも、とても興味深いコンビである。
あ、和真と同僚で友人の雨宮との関係もいい。なんだかんだと、いろんなコンビが光る物語で、帯に出て来た「白夜行」や「手紙」と違って、読後感はいいのである。
東野圭吾の腕で、読ませてもらったな~って、久々に満足!?白鳥とコウモリの対比(?)も見事だったしね。
そして、今回の事件の基になった「東岡崎駅前事件」は、あの「豊田商事事件」をイメジーしてるんだよね。。。あれは壮絶な事件で、ニュース映像をオンタイムで見ていたなぁ。。。今も昔も、狡猾にお年寄りをだます犯罪は健在で、なんだかな~だけど。
随分と早い段階で事件は解決してしまうのだが、伍代の「もしかすると新たな迷宮に引き込まれたのではないかーーー」うん、そりゃそうでしょうね。まだ本は3分の一も終わってませんもの。。。と展開を想像するのだけれど、私の頭ではもう(^^;みなさんの活躍にふりまわされながら、ついていくのが精いっぱいなのだ。
そして、「この世の女は全員名女優」私もそうかな。。。でもその能力を発揮するようなことは、これまでの人生にあったかどうか??それは幸せなのか不幸なのか?
どうせ、犯人忘れちゃうけど、この記事読み直しても、きっとわからん!?はい。本ブログでの記事は、書評ではない。そしてサブブログの記録でもない・・・ということで(*'▽') おしまい。