makiのきまぐれブログ

Mr.Childrenが好き♡ back numberが好き♡ 他にもイロイロ♡♡

東野圭吾 クスノキの番人

東野圭吾さんの最新作「クスノキの番人」の帯にはこう書かれている

『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の軌跡』、そして・・・

まることは、ファンタジーものに当たるという事なのであろうと読み始める。

 

f:id:maki_0004:20200418101131j:plain

 

主人公玲斗は、先日まで拘置所の中にいて、それをなぜか助けられ、その代償にと柳澤家が代々うけついでいるクスノキの番人をやってほしいと命じられるところから物語が始まる。(この辺、悪者だった子供が過去からの手紙を受け取って心を入れかえていく(?)ナミヤ雑貨店とよく似たストーリー運びだ!)

ただし、クスノキってのがただのクスノキでなく、この幹の中(?)に作られた部屋で新月、あるいは満月の夜に行われる祈念が重要なのだ。

 

そしてこの物語では二組の祈念者たちの物語が紡がれる。

佐治寿明と大場壮貴。

佐治寿明の娘優美が寿明の不倫を疑い、母との離婚を願っているのではないかと父の祈念を調べようと玲斗をまきこんでいくあたり、なんだか、ものすごく平凡な物語を読んでいるようで。。。なんだかものすごくつまらなかった。。。といえば大げさだけれども、大好きな東野圭吾を読んでいるというワクワク感は、皆無であった。。。

 

おりしも、東野圭吾、書籍の電子化をスタート!とかっていうネットニュースを見ながら、おいおい!もちろん「Stay Home」のこの時期に思い切ったね、すごいよね!という気持ちがないわけでないと思いながらも。。ここ最近のジャニーズと手をつなぎ、ものすごい大量に映像化に力を入れている彼に、そして、最近の彼の新作の出来具合に。。。おいおい、もう才能は枯れたか??そんなことで金を儲けるその前に、もっといい作品を書きなさいよ!!と職場で同僚たちに力説してしまった私なのですが。。。

 

佐治さんと、壮貴くんの祈念の内容が、クスノキの番人を引き継ぎ、そして受け継いだ千舟さんと玲斗君の人生にクロスしていく・・・・。

後半は、ちょっとした感動に包まれたのでありました。なんだかんだといいながら、あぁ、やっぱ東野圭吾、やるじゃん♪♪と。。。

 

成長していく玲斗くん。そして残りの人生を千舟さんはどう生きるのか?この後の物語を想像する楽しさ。。。続編、まだまだいっぱいかけそうだね?(笑)

 

 

余談になるが。。。玲斗が優美に秘密を守るというルールについて「口達者」を披露する場面が好きだ。

東京ディズニーランドミッキーマウスを演じてるのはどこの誰か、君は知っているかって訊いてるんだ。知らないだろ?社内ルールで、絶対に明かしてはいけないことになっているからだ。本人だけじゃなく、正体を知っている関係者は全員契約書にサインをさせられ、破った場合は高額な罰金を取られるという話だ。そのルールを破って、ミッキーの正体をネットで明かした人間はいるか?SNSでばらした人間はどう?いないだろ。秘密保持のルールを徹底することは不可能じゃないんだ。

そうくる?でも、たしかにそうだ(笑)

 

人は、夢見ることはやめられない。現実でない場所に行って心をリフレッシュする。そんなエンターテイメントの場に、一日も早くたくさんの人が安心して足を運べる世の中にはやく戻りますように☆