2/16火曜日、レディースデーということで、早朝より、映画館に行ってきた。
平日の9時前開始ということで、観客は、私を入れて・・・4人。
上映開始時刻間寸前くらいまで、私と、私の後方に男性1人。。。やたらめったらと自分の荷物をがさがささせるその方に、もしやこの方と二人っきりで上映が始まると。。。やだな~。。。と思ってたら、女性二人連れのかたが、さらに後方席に座ってくれたので。。。落ち着いて鑑賞できました。
あ、ちなみに私は、ほぼおひとり様鑑賞を得意としてますが、通路席を選びません。どうせなら、ど真ん中で観たいじゃん?? それで目の前を動く人もなく、とても快適な上映でした。。。
前置きが長いです。。。はい、「AI崩壊」です。
エンドロールで主題歌を歌ってるのがAIちゃんと知り、若干笑ってしまいましたが、もちろん、歌手のAIちゃんが崩壊する話じゃなくて、人工知能のAIのお話。
10年先の日本。医療器具(?)として開発されたAIが、プログラムを書き換えられたことによって、命の選別を始める。
例えば、ペース―カー。これをAIが管理してるわけで、学習したAIがそれを操ることによって、命を奪う。点滴の量をAIが書き変えることによって、命を奪う。もちろん個人情報とつながってるわけだから、世の中に必要な人、不要な人を、過去の歴史を含めた事例によって、選別していく。。。
以下、ネタバレあります。。ご注意下され。
見てて何がすごかったかといえば、出演者の豪華なこと!!
主演は大沢たかおさん。奥さんが松嶋菜々子さん。大沢さんと賀来賢人さんという事だけで選んだ映画でしたので、ご病気で髪がなくお帽子をすっぽりかぶった姿でしたが、目の下の黒子が印象的で。。すぐに松島さんとわかりました。あぁ、美しい。
賀来賢人さんは、私的には、おかしな人。。。っていう、どっちかといえばムロツヨシ的存在なのですが、最初から最後まで、かっこよかったです。松島さんの実の弟で、姉と義兄の開発したAIを「人に寄り添うAI」として、稼働させてる会社の偉い人。
AIを暴走させたのが、開発者の大沢さん→賀来さんにはめられた!?となっていく、不信感の中でも、義兄を信じ、助け、道を探す姿は、ホントにかっこよかった。
そして、岩田剛典さん。癒し系なのに。。。。最初から、なんか怪しげな雰囲気でしたけど。。。悪者なんです!!!!!彼の部下として芦屋星さんが活躍されてましたけど、私的に彼女、なんかいっつもおんなじイメージなんで(良くない方・・・)、もしや岩ちゃん、悪者か!?とは予想しましたけど、なかなか衝撃的でした(^^)
そして、三浦友和さん。人工知能が犯人を追い詰めていく岩ちゃんの捜査方法に、「こんなことしてたら、先輩方に顔向けできない!」と人情味あふれる、足を使った操作をする刑事役で、その相棒に、広瀬アリスさん。アリスさんは、いい味出しますよね。愛嬌があり、愛される人物を三浦さんと二人で、ステキなチームでした。
捜査関係者に高島政宏さんもいらっしゃいまして。。。なんかキリっとしながら捜査指揮を執ってるんですが、空回り?してて。。。ぷぷぷと笑ってしまいます。
でも、物語は結構深刻で。。。AIが命の選別を終えて、実行に移すまでにその暴走を止めることはもちろん、それとともに、AIの心臓部、めっちゃ寒い部屋に閉じ込められた娘(めっちゃかわいい!田牧そらちゃん)を救出すべく、奔走するが、テロリストとされ追い詰められる緊張で、ハラハラしました。。。
もしも、あんな世界になったら、間違った情報でもそうと決められたら逃れることのできない恐怖、やっぱ、個人情報を管理され、特定されるのは、怖い世の中だなと。
ただ、最後、オレンジの光に包まれてたAIは、感情を持ってるかのような、優しさで包まれてるようで、そう、決して、悪いものではないのです。。。
単純な私は、便利なものは使いたいし、でもそれに支配されるのは困るという、ごく平均的なありふれた人間で、そういう人たちが、追い詰められることのない世の中が続けばいいなと思ったのです。
・・・にしても、プログラムを作る人の頭って、ホントすごいよね。私もパソコンの黒い画面に、コマンドを打ち込んで、操れるようになれればすごいだろうと思うけど、絶対無理だわ。おまけに、流れ続けるちっちゃな文字から不正なアクセスとやらを見分けるなんて。。。ますます無理だわ。
だから賀来さん演じる弟が、大沢さんに託した技術と読みの深さ(?応用力?)に脱帽・・単純に、お見事!って拍手しちゃいそうだった。
大好きなMr.Childrenの歌にあるんだわ。。。
夢、夢ってあたかもそれが素晴らしいもののように
あたかもそれが輝かしいもののように 僕らはただ賛美してきたけれど
実際のところどうなんだろう?
何十万人もの命を一瞬で奪い去った核爆弾や細菌兵器
あれだって最初は名もない科学者の純粋で小さな夢から始まっているんじゃないだろうか?
そして今また僕らは 僕等だけの幸福の為に
科学を武器に 生物の命までをもコントロールしようとしている
何が正しくて、何が正しくないなんて、実際に事が起こってみないことには判断なんてできないんだよね。結局、後付け。この映画の岩ちゃんだって、考え方が、すっかり間違ってるかとい問われれば、もちろんそうじゃなくて、そういう考え方もなければ、進歩なんてないと思うわけで。。。むずかしい。
毎熊克哉さん演じるライターさんが最後、大沢さんに、「それでもAIは人を幸せにすると思うか?」と問いかけるシーンがあるが。。。
それをみんなが考え続けながら試行錯誤していかねばならないのだろう。。。
なんか、まじめな感じになっちゃいました!? とにかく、おもしろかったです(^^)