最近、東野圭吾さんと宮部みゆきさんの新刊が出る時期がかぶってる!?
今回の宮部さんは、短編集という事だったから、
文庫化されるのを待とうかと思ったんだけど・・・
これまでのような「なんとなくSF」ではなく、「ちゃんとSF」を書こうと思いました。その積み重ねで出来上がったのが本書です
という、宮部さんご本人の談を聞き、ぽちっとしてしまいました。。。
届いた本が、思ってたより、断然分厚くて、興奮しちゃいました(笑)
宮部みゆき さよならの儀式
7作からなってます。
・母の法律
・戦闘員
・わたしとワタシ
・さよならの儀式
・星に願いを
・聖痕
・海神の裔
・保安官の明日
どうせ、1年もしたら内容すっかりわすれちゃうから、覚書を兼ねて。。。
「母の法律」
マザー法っていう、いわゆる養子縁組の家族のお話なんだけれども
そこに、昔の(つらい)過去を封印するって作業があって。。。
でも、それは間違ってて、母の愛は絶対だ、忘れるべきでないみたいな団体との
戦い?みたいなのがあって。。。でも結果は!!!
え??これで終わりなの??この後が知りたいんじゃない!
だから、短編集って嫌いなのよ!!! などと、思ってる私
「戦闘員」
おじいちゃんと、ある少年が、不思議な防犯カメラでつながって。。。
おじいちゃん!覚醒!!!
はぁ。。。なんかSFだね(^^;
「わたしと私」
過去から来た自分に現在の自分を責められる!?こんなはずじゃなかった!!
過去と未来を繋ぐのは、自販機のドリンク!っていう!!
お、おぉ。。。
「さよならの儀式」
長年一緒に暮らしてきたロボットと別れたくない娘と、
ロボット廃棄工場で働く、ロボットを憎む(?)青年の話
こんな時代が来るんだろうか?来るんだろうな??でも、ちょっと。。。
いや、かなり怖いよなぁ。。。
「星に願いを」
働くお母さんと、いじめ(?)に悩む妹を支えようと奮闘するお姉ちゃん。
小学校に迎えに行くタクシーの中で見る白昼夢(!?)
ついに宇宙船とか出てきたよ!!これぞ、SFってかんじ!?
「聖痕」
依頼人が元犯罪者の息子が、おかしな考えにとらわれてるからそれを調査してほしい
と調査事務所を訪れる
短編集にしたら結構なボリュームで、ものすごい勢いで物語に集中してたら
犯人(って言い方が正しいかどうかだが・・・)の正体にぶったまげる!!
そういうことも、ありなわけね(^^;と愕然とする
「海神の裔」
戦後の混乱の中「屍者」と呼ばれるフランケンシュタインみたいな遺体(?)
回収の調査票???
突然がらっと印象がかわって、前の「聖痕」の衝撃がおさまり
ものすごい短編なんだけど、ちょっとした気分転換に!?
「保安官の明日」
あやしげな言葉がとびかってる(?)世界の保安官のお話
一見、普通の物語っぽい話の流れなんだけど、さすがにここまで来たら
普通の世界のお話じゃないんだろうな。。。
もしや、ロボットが支配する世界なのかな???的に、随分構えて読み進んだのに!
え??そっちなの??って結構な衝撃を受けて
やっぱ、宮部みゆきすごいわ~。圧巻やわ~~~~ってものすごい感動してる私。
けど、書評とか見てたら、好みじゃなかった・・・っていう人が多いこの作品。
最後の話が、圧倒的に面白かった(?)から、終わり良ければすべてよし
じゃないんだろうけど。。。。
私はこの本、好きでした。