makiのきまぐれブログ

Mr.Childrenが好き♡ back numberが好き♡ 他にもイロイロ♡♡

雫井脩介 検察側の罪人(上)

先日映画で観てきたけど、さっぱりわからなかったから、原作を読んでみよう♪の巻
 
 
 
下巻まで読み終えてしまったら、その結末に満足(納得?)してしまうので、
あえて、上巻を読み終えての忘備録的な記事になります。。。。
 
 
主人公は、キムタクが演じた最上(もがみ)とニノが演じた沖野、二人の検事。
 
主に問題となる事件は、蒲田の事件。
老夫婦がめった刺しにされて殺された事件で、その夫婦の夫の方が金貸しをやってたから
その怨恨からか?ってことで捜査が始まって、その中の容疑者の一人に松倉という人物がいた。
 
その松倉というのは、その昔、根津の事件で重要参考人とされながらも結局決め手がなく
蒲田の事件はすでに時効を迎えている。
 
あれ?映画では、時効がなくなった後の事件として扱ってなかったっけ?勘違い?
でも、その根津の事件では松倉を捕まえることはできないから~のくだりがあってこその
別件逮捕(?)な話だから。。。まぁ、いいんだけどね。
 
で、その根津の事件の被害者が、最上がお世話になってた寮のお嬢さんで、
その犯人に罪を償わせるって言うのが、最上の最大の思惑。
 
ただ、映画では、そもそのその根津の事件ありき(執拗に、その犯人を追っかけてた最上)だったけど
原作では、たまたま扱った事件のなかにその名前を見つけて、執拗に追い詰めていく・・・
って感じで、そしてここが最大の違いだと思うんだけど
映画で、最上と松倉の因縁を、そもそも沖野は知っていた!
でも原作では、上巻が終わるまでまだ、それを沖野は知らないんだよね~。
 
これって、結構、大きく違うんだけどな~。
 
だから、原作で、沖野が、最上を尊敬してて、自分の実力を認めてもらいたい一念で
ものすごい疲弊しながら、松倉を取り調べるさまは、なんか、ものすごく、セツナイ。
 
最初、沖野の中では、蒲田の事件で、そもそも松倉は、そんなに重要な容疑者ではなかったわけで
でも、ほかの刑事(かつて、根津の事件の捜査にも加わっている)や最上が
結局のところ、松倉が嘘をついてるっていう違和感をきちんと見抜いたことで
(ほんとはそれが彼らの犯人を見抜く力うんぬんではないのに)、自分でなく彼らが正しいって
方針転換してしていくさまは、ほんと、なんだか悪いところに染まっちゃう人はこうなのね的な
不条理さを感じずにはいられなかった。
 
根津の事件。
松倉は女の子を外で襲い、さらに自宅(寮)でも襲おうとして、殺しちゃうわけで
その事実は映画よりもずっと凄惨で
おまけに、最上の学生時代、ともに学んだ友人たちとのそれぞれの生き方、そして死によって
結局、足を踏み外して、復讐の鬼に変貌していくさまが、なるほど、理解できないわけではない。
 
 
読み始めは、映画と全然ちがうじゃん!あの場面もこの場面も!!
 
二のが取り調べで容疑者から、真実を話すから賭けをしようって場面。
そもそも、えいがでは、賭けはしなかったけど、原作ではやって、負けている。
そして、その容疑者は、映画では松倉だったけど、原作では全然別の人なわけで。
だから、その後に続くニノの恫喝場面も、原作にはないわけで・・・
(もうちょっと先で、出てくるけどね)
根津の事件の時効の件や、犯行の場面などなど・・・
 
でも、読み進めていくうちに、結局は、話の流れに大きな違いがなくなってきて・・・
 
最上が蒲田の事件のホントの犯人を殺す!!!!
(そこはホテルじゃないし、チンピラもいないし、そして、沖野もいないけど・・・)
 
 
さてさて、沖野はどうして最上が悪事に手を染めてるって知るんだろう?
そして、どうやって対立していくんだろう?
蒲田の事件の結末は???
 
 
ドキドキしながら、結末まで読み進めたいと思います(^^)