makiのきまぐれブログ

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湊かなえ 母性

年末年始、さらに、違う本1冊はさんで読んだものだから、
読み終わった時、さっぱり話の筋が理解が出来なかったんですけどね。。。
 
もう1回最初に戻って、物語の根底を流れてるはずの
新聞記事読んで、ひえ~~(@_@;)って思ったこの1冊。
 
これぞ、湊かなえ、これでこそ湊かなえ。。。そう実感しながら
複雑にこんがらがった物語を頭で再構成してしまった。。。
 
湊かなえさん 母性
 
あ、完全、ネタばれです。
っていうよりも、私が考えまとめてるためにわざわざ整理してるだけだから、
まったく違った方向に行ってるってことも、なきにしもあらず。。。。
その辺は、笑っておゆるしを<m(__)m>
 
 
 
物語の最初は新聞記事で、女の子がマンションから転落死しているのが発見された。
母親が見つけ通報したが、事故なのか自殺なのかは分からない
母親は、娘に対しあたうる限りの愛をそそいで育ててきたと言っている。。。。
 
 
で物語は、母親の手記と、娘の手記という形で、事件が語られていく。
当然、この新聞記事に登場する母と娘の話と思って読み進めていく・・・
すり込まれやすい、普通な読者の私であります
 
母親は「私」 娘は「わたし」という一人称。
主な登場人物として
「私」には大好きな母(「わたし」からいうとおばあちゃん)がいて
田所という旦那がいて、田所の母(「私」からは義母)がいて
田所の妹律子がいるわけですね。(もちろんもっとでてくるけど・・・)
 
「私」は、母親の事が大好きで、母親が喜んでくれることならなんでもできる。
そんな私が子供を産むんだけれども、その娘を助けるために母親を犠牲にする。
「自分の血がつながっていくって事が私の喜び、孫を愛情深く育てて行って!」
母親の願いをかなえるべく、「私」は娘を愛情をこめて育てようとするのだけれども
そもそも、母親が好きで、母親が喜ぶから子供を育ててる感を否めない母親になれない母親?
実際は、いつまでたっても、娘なわけで、母になんてなりきれるはずないよぉ・・・
そんな感想を抱く私だけれども、なにせ、これは湊さん作品、おまけに本の題名は「母性」
母性ってのは備わってるものではなくて、育っていくもの・・・みたいなくだりが冒頭にあったっけ?
とか思ってたんだけど。
 
田所と、夢の家で母と「私」と娘で暮らしていたころの記憶。
母が亡くなり、田所の家で、義母にいじめぬかれながら、過ごす記憶。。。
 
そんな記憶が、母親の手記と、娘の手記で、なんだか話が食い違ってくる。。
 
 
母は娘が思う通りに育ってくれない!こんなに愛を注いで育ててるのに何で?なのに
娘は、母を助けよう、喜んでもらおう、愛してもらおうとするのにその気持ちは届かないと思ってる。
 
不思議な展開になってきたよね~(@_@;)って感じ??
 
 
途中、とある学校の女性教師と、その同僚の国語教師が、冒頭の新聞記事について
たこやき屋で、話をすすめていくわけなんだけれども・・・
 
そのたこやき屋でりっちゃんって人が登場するんだけれども、
そのりっちゃんは、田所家の妹律子なんだろな・・・ってそれは、割と簡単に思ったんだけど??
 
結局その女性教師は、は物語にどう関係していたのだろう??
途中から気にはなっていたんだけれども、読み終わってみても何の説明もあるわけでなく
???って最後まで思ってたんですよ~
 
 
だって、物語はその後、娘が自分が生きれるように祖母が自殺した事実を知り
母親が大好きだった祖母の命をたたせたのだから、自分が母親に愛されないのは当然の事と
庭にある、桜の木で首をつって、自殺するわけなんですね・・・
 
 
そしてエピローグでは、娘も、母も、母をいじめぬいた義母もなんだか穏やかに過ごしているわけでして・・・
 
 
え??どうなったの??
もうさ~ぱり????なわけです(笑)
こりゃ、完全に湊かなえ作品だ!!あっぱれ!!的な(笑)
 
 
 
で、結局、たこやき屋に出現した彼女は何者か?って疑問を解決すべく
ページを最初に戻していくと・・・・・
 
冒頭の新聞記事!!
そもそも、事件が違う!んじゃない!?
 
一軒家だし、首つりだし、マンションじゃないし、飛び降りじゃないし・・・・
 
 
 
もう一度、終章にページを戻すと・・・
 
りっちゃんちのたこやきもっていくね!
結婚して、もうすぐ子供が生まれる・・・
語り手は、娘
 
 
つまるところ
 
 
 
この女性教師こそが、手記で言うところの、娘だったわけなのね~
 
 
二重にも三重にも衝撃が襲ってきたわけでして、しばらく放心状態な私・・・
 
 
こんな、ネタバレまとめ記事、書いてどうすると思いながらも
ましてや、昨日の記事でも、湊さん関係だったって言うのに
やっぱりこの衝撃は、残しておくべき!と思った次第
大変失礼いたしました<m(__)m>