makiのきまぐれブログ

Mr.Childrenが好き♡ back numberが好き♡ 他にもイロイロ♡♡

東野圭吾 虚ろな十字架

久しぶりにBook記事です。
って言いながら、気が付けば5月も4月に続き6冊も読んでるんですけど。。。
なんだかPCに向き合うのがおっくうになってます(笑)
 
でも、お気に入りの東野さんの新作は、記事にしとかないとな~って!!
 

 
東野圭吾さん 虚ろな十字架。
 
帯から想像する通り、死刑のあり方(?)を問いかけた、何とも重いテーマだ。
 
娘を殺された母親が言うのである。
 『人を殺せば死刑ーそのようにさだめる最大のメリットは、その犯人にはもう誰も
 殺されないということだ。』
その娘を殺した犯人は実は以前にも殺人を犯して懲役刑を受け、仮釈放中だったのだ。
 
 
あなたは死刑を認めますか?と問われれば、私はYesと答えるだろう。
1人殺したら懲役刑。2人以上殺したら死刑。とかって判例があるでしょ?
人数にどんな意味があるのだろうって思う。
殺された人の近親者にとって、その殺された人の代わりはどこにもいないわけで。。。
だからといって、犯人が死刑になったからと言って、亡くなった人が帰ってくるわけでもないんだけど。。
でも、勝手に人の命を奪っておいて、奪った方は生きててOKって意味がわからない。
 
ただし、近親者が犯人だった場合。。。と仮定すれば、
反省してるし、2度とそんなことは起こさせないから、再起の機会を与えてほしい
ってきっと思うんだろう。
 
立場が変われば意見が変わって来るであろう、むずかしい問題なのだ。
 
 
さらにこの本の中では、犯人の心の動きも描かれてたりする。
生きることに執着があったから、謝罪をしたり、供述内容を変えたりしていた。
けど、裁判の流れで、あきらめが出てきて、死刑を悪くないと思いだす。。。
 
反省でなく、諦めで死刑を受け入れられてもねぇ。。。
人が自分の命の期限を決めてくれるのも悪くないって。。。
 
なんだか、無力だよねぇ。。。。
 
そんなこんなを、作者は「虚ろな十字架」って言葉で表したのは、すごい!よなぁ。。。
 
 
冒頭に出てきた娘を殺された女性が、殺された。
その別れた旦那が、その謎を追う。。。(?ちょっとちがうかも??)って話なんだけど
全く違った事件が、重なり合ってくる。。。っていうのが東野ミステリー。
 
プロローグ、この娘を殺された夫婦とまったく違うと思われる中学生の女の子の目線で
物語が始まる。
 
この中学生の女の子は、いったいどのように、本編にかかわってるの??
途中でちらほらと出てくる、彼女だと思われる女性。。。でも、関係ないよね??
 
その謎が解明されていく様は、あ~、やっぱ東野圭吾、すごいわ~。
そんな感想を持ってしまう、単純読者な私なのでした。
 
後味の良くない本なんですけどね。。。
まぁ、同じテーマを扱った東野作品「さまよう刃」よりはましですけれど・・・
「手紙」と同じく、あんまり、再読したいとは。。。。思わない!?
 
 
青木ケ原の樹海。一度は行ってみたいような、やっぱり近づきたくないような・・・
そんな感想で、締めることといたしましょう。