makiのきまぐれブログ

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東野圭吾 夢幻花

東野さん、久しぶりの新作です。
・・・って言っても、この作品は、10年も前に雑誌で連載されたもの。
作者が、どうしても手を入れたいということで、10年以上も世に現れることなく
幻の作品といわれていたそうな。。。
 
雑誌の連載を読まない私はそんなこと全く知らなかったけど
とても楽しみにしていました。

東野圭吾 夢幻花
 
ドキドキしながらページをめくると、いきなり時代は東京オリンピックの時代。
ほ~、ちょっと昔のお話なのね。。。
さらにページをめくると、主人公らしき少年は、中学生とくる。
しかし、事件は、その中学生が、さらに大学院生となった時代に起こる。。。
 
もちろん、これはすべて、完ぺきにつながった出来事である。
そのつながりに、感嘆の声をあげそうになったが、まぁ、東野作品ではままあること。
ある事件が、いろんな人の目、違った角度から、解決に向かっていく様は
どんどん先が知りたくなる。。。。
 
 
その中に、いろんな人の人生にいからめ、今日本で起こっているいろんな出来事をもからめてしまう。
原発の問題
いわゆる合法ドラッグ(?)系のお話(若干ちがうけど)
オリンピック選手の心情、それを取り巻く人々
複雑になりつつある家庭環境の闇 などなど。。。
 
もちろん、淡い恋愛模様なども折り込まれてるから、身近に感じることもできてしまう。
 
 
そして、本の帯に大きく書いてある 『黄色い朝顔
花の色はその花のもっている色素があるんだって。
黄色い色素にはカルコン、オーロン、フラボノール、そして朝顔にはふくまれないカロチノイド系
さらに出てくる言葉はリゼルグ酸アミド・・・
なじみのない言葉の羅列は、東野作品では慣れっこだけど。。。
 
生命の不思議と何ともまぁ。。。
 
言われるまで気づきもしませんでしたが、朝顔の黄色。
確かに見かけたことはありませんね。
今年の夏は、それが事実であるのか、やけに朝顔に目がいきそうです。
 
また、私たちが、まぁ、ステキ の一言で片づけた、青いバラの成功に
この作品はもちろんフィクションなんだけど、きっとあんな苦悩が世界のあちこちで起こっていたはず。
人生って、努力すれば、必ず報われるわけじゃない。。よなぁなんて現実を目の当たりにしてみたり。。。
 
 
事件解決とともに、事件を自ら解決しようとした二人の時間が動き出した。
今の自分にできることをすなくちゃならない。
 
私に今できることって。。。。
 
私はとりあえず、その話には目をそむけて生きて行こう。。。!?